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Petzl ZIPKA PLUS

本体写真

▼100円ライター(8cm*2.3cm)と比較
▼3AAA込みで64g
▼コード巻き取り式のリール

▼ヘルメットにもギリギリで装着可能
▼スイッチ


▼装着時眩しさを和らげるツバ
▼おでこに当たる部分にスポンジ
▼微妙なカーブでフィット

▼バッテリー取替にはここを強く押す

▼3AAA

▼リール部にロゴ
▼リバーシブル^^;


モード明るさ屋外比較 [ISO200、F2.7、シャッタースピード1/2固定]
※写真をクリックすると拡大します

▼MAXIMUM(スイッチ1回)

【5m】
▼OPTIMUM(スイッチ2回)


▼ECONOMIC(スイッチ3回)



【10m】





照射比較その1 [室内約1.2m、ISO200、F2.7、シャッタースピード1/15固定]
※写真をクリックすると拡大します
※全て左側がZIPKA PLUSです

▼vs XB-60(現行型)
▼vs DuraStar LED HEADLIGHT


照射比較その2 [室内約1.5m、ISO200、F2.7、シャッタースピード1/8固定]
※写真をクリックすると拡大します

▼ZIPKA PLUS
▼XB-60(現行型)
▼DuraStar LED HEADLIGHT

照射比較その3 [屋外約5m?(空中につき目測)] [ISO200、F2.7、シャッタースピード1s固定]
※写真をクリックすると拡大します

▼ZIPKA PLUS
▼XB-60(現行型)
▼DuraStar LED HEADLIGHT

照射比較その4 [屋外約5m?(目測)] [ISO200、F2.7、シャッタースピード1/2固定]
※写真をクリックすると拡大します

▼ZIPKA PLUS
▼XB-60(現行型)
▼DuraStar LED HEADLIGHT

照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

▼室内1m

▼屋外5m

▼屋外10m


久々に買ったLEDヘッドランプです。
ヘッドランプはあまり人気がないのかそれほど種類がないのですが、夜間に一定の場所で作業する時には これほど有効なライトも無いと思います。両手が空き、自分の見る方向を意識せずに照らせるのはハンディライト に無い魅力です。キャンプ時のテント設営、料理、宴会、夜間のクルマいじりなんかにはLEDヘッドランプは欠かせません。 コンパクトなLEDヘッドランプとしてDuraStar LED HEADLIGHTを買い、 それなりに満足していたのですが、 最大の欠点としてモード切替の煩雑さがありました。他にいいものは無いかと探していたところにこのライトに ぶつかりました。

■明るさ・色合い■

まず目につくのはその明るさ。かなり明るいです。現行型のXB-60にも負けないほどです。4LEDで ここまで明るいとは思っていませんでした。XB-60を使うたびにこれがもしヘッドランプだったら…と思うことが よくあったのでこれはとても嬉しいです。照射範囲も広めで、かなり使い勝手は良さそうです。 しかし、本当に残念なことに照射色はかなり青めでした。元々のLEDの色合いなのか、オーバードライブ しているせいなのかはわかりませんが、明るいだけにこの色合いはもったいない。アウトドアで 使ってみるとちょっと不気味な感じが…^^;

■本体■

100円ライターの比較写真のとおり、かなりコンパクトにまとまっています。このZIPKAはいろいろなパチ物 ヘッドライトに真似されるほど、コンパクト系LEDヘッドランプでは完成された形状なんでしょうね。 このコンパクトさに磨きをかけているのはもちろんバンド(コード)巻き取り式のリールのおかげだと思います。

Petzlのコンパクト系LEDヘッドランプにはZIPKAとTIKKAがありますが、その大きな違いは バンドが巻き取り式かそうでないかというところで、前者は主にライトユース、後者はヘビーユース向け でしょうか。このZIPKA PLUSはZIPKAと同じくバンド巻き取り式であり、非常にコンパクトにまとまるため 携帯にはとても便利です。しかし、巻き取り式であるが故にバンド部分はまさに「ひも」であり、 耐久性が少し心配になりました(今回ケービングで使ってたヘルメットにかけてみましたが、通気孔のギザギザで ひもが切れるんじゃないかとかなりビクビクでした)。TIKKAではその点は大丈夫なのですが、丈夫な太い バンドは携行に意外と邪魔になったりもします。どちらを取るかは難しい問題ですね…。なお、バンドについては 次項にも少し記述します。

それ以外に目立つところはLED部の下にあるツバです。ZIPKA PLUSはヘッドランプとして使った場合にかなり下向きの 角度を照らし(手元用途を想定?)、そしてこの角度は固定されています。真っ暗闇で使った時にLED光が直接目に 入らないように眩惑防止の意味でこのツバが付いているんだと思うんですが、こういった細かい配慮はさすがPetzlだなあ… と感心してしまいました。

■スイッチ・点灯モード■

ZIPKA PLUSを買った大きな理由の一つがこれです。
点灯モードがMAXIMUM(強)・OPTIMUM(中)・ECONOMIC(弱)・点滅と4モードあるのですが、これらモードの切り替えは まずOFFからスイッチ一発でMAXIMUMモードから始まります。そして2秒以内にもう1回スイッチを押すと OPTIMUMモード、さらに2秒以内にもう1回スイッチでECONOMICモード、さらに2秒以内にスイッチで点滅モード。そして どのモードでも約2秒を過ぎてからスイッチを押すことでOFFになります。このモード切り替え方式が1ボタンでできるもっとも 優れた方式だと思います。DuraStarのように必ず全てのモードを通って使わなければならないという切り替え方式に いい加減嫌気がさしていたので、このスイッチ方式の部分だけでも買う価値があったと思いました。何よりもスイッチを 押して一番最初のモードが一番多用する強モードというのもとても嬉しい点です。

また、必要ないんじゃないかと思っていた点滅モードですが、このZIPKA PLUSだからこそ実は使えるモードでした。 このライトの特徴であるバンド巻き取り方式により、バンドの長さが最大周囲約70cm〜0cmまで無段階調節でき、 そのおかげでいろいろな所に巻き付けたり固定したりといったことができるため用途もかなり広まるのですが、 自分は手首に固定して散歩に使ってみました。実際に使ってみると締め付けも適度でまるで腕時計のように固定されます。 その状態で真っ暗な道路を散歩してみたのですが、この点滅モードが完璧にフラッシャーの役目をするわけです。 そして真っ暗闇が目の前にあったとしても、すかさず強モードに切り替えてまるで某少年探偵コ○ンのように腕時計型 LEDライトから光を発射^^; まさに夜間お散歩にはうってつけのLEDライトでした。

■最後に■

コンパクトクラスのLEDヘッドランプでは現状最強に近い性能だと思うのですが、ヘッドランプとして見てみると 使い勝手の面で少し劣ります。巻き取り式のバンドは確かに携行性を高め、様々な用途に応用できる可能性を 広めてくれたのですが、いかんせん装着のしやすさ、装着感はイマイチです。バンドの耐久性にも心許ない部分が あり、これはヘッドランプというカテゴリから少々外れるような気がします。ヘッドランプにもなるコンパクト LEDライトという感じですかね…。せめてバンドをワイヤー製にするとかして欲しい気がします(痛そうですが^^;)

お散歩用ライトとしては満点をあげたいです。何かを照らすという面では所詮LEDライトの範疇を超えませんが、 被視認性を上げ、いざという時にもライトとして使え、手首への装着感はそれほど悪くないため、手ぶらで 軽々とナイトウォーキングしたい人にはかなり良いです。

そんなわけで上で書いたようにこのライトはシティユース用だと思います。ヘビー向けには携行性を犠牲にしてでも もっとバンドのしっかりしたものの方がいいかと。その辺が実に惜しいです。バンドがしっかりしていて、なおかつ コンパクトにバンドがまとまり、頭へ装着がしやすいLEDヘッドランプが欲しい、なんて両立がかなり難しそうな ものが欲しくなってしまいました^^;

最後に。アウトドアで使うには防水性が気になるところですが、このライトの防水能力は限りなくゼロだと思います。 しかし以前bonさんの掲示版で知ったサイトに、防水性について面白い実験をしているサイトがありますのでそれを紹介して終わります。 語弊はありますが、雨の日程度なら浸水しても完璧に乾かせばあんまり問題ないのかも。もちろんどう受け取るかは自己責任ですが…

LARGO WEB
→ 防水実験ページ(旧ZIPKA)

(03-08-10)


naturum BUDDY SYSTEM
Petzl ZIPKA PLUS 「ブラック/ブルー」をナチュラムで注文
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「ブラック/イエロー」をナチュラムで注文 ★上記レビューはこの色
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