※自分のものはbin#R4Hです。実際の販売品は現在bin#R3xが基本のようです。 また、mod販売品の性格として恒久的に販売され続けるかどうかはわかりませんのでご了承下さい。 CPFで活躍するArcMania氏とLambda氏による合作mod販売品です。 Lambda Lightsの該当ページで 注文を受け付けているようですが、現在買えるかどうかは不明です。日本では現在オークションで少量のみ流通しているようです。 以前これのプロトタイプ品を手にしその性能に驚かされたわけですが、製品バージョンになるにつれ、LuxeonのHD採用、DCコンの 高効率化、PCBの改良、接触不良のあったスイッチの改善、とほとんど別物のライトに改良されており、つい欲しくなって 製品版を手に入れてしまいました。以下、ライトの大きさについてはプロトタイプ品と全く同じなのでプロトタイプ品のレビュー を参照して下さい。 ■バッテリー■ このライトの最大の売りはバッテリーだと思います。Arc-AAA LE等と同じく単4電池1本で駆動し、それでいて高効率化されたDCコンのおかげで 10時間程度は光り続けるようです。ランタイムテストからもそれは誇張されたものでは無いと思います。 しかもこのバッテリーでありながら明るさをも両立しており、圧倒的にArc-AAA LEより明るいです。これはRランクのLuxeon をアンダードライブさせることで実現しています。ただ、明るいと言ってもArc-LSのような3Vのリチウム電池を使ったものより は明るさは当然劣りますが、これは単4電池仕様というコンセプトのために仕方が無いところでしょう。その分少しでも明るさを 稼ぐために入手が非常に困難なRランク品を使っているのですが、そのために絶対数が少なく、手に入りにくい製品となってしまいました。 ちなみに上記ランタイムテストのところにある写真についてですが、両方ともランタイムテストの際に撮影したもので、 一方はPanasonic単4アルカリで270分連続照射の後、もう一方は100円ショップのダイソー単4アルカリで510分連続照射の後に それぞれ新品電池のArc-AAA LEと比較したものです。ダイソーアルカリの8時間30分後でもArc-AAA LEよりやや暗い程度の明るさ でした。まだまだその後も光り続けそうでしたがここでギブアップです^^; ■スイッチの改善■ 個人的に一番気になっていたスイッチの接触不良問題の改善について。 プロトタイプ品では正直けっこう泣かされました。接点の綿密なクリーニングで一時は良くなるのですが、1週間もすれば また不安定という繰り返しでしたので… この点が不安でしたが製品版では完全に接触不良は解決されています。 スイッチを押すとなにやら感触が違います。プロトタイプ品の感触はカチッとしたクリッキーな感じでしたが、製品版では どこか抵抗のあるようなしっとりしたクリッキー感です(わかりにくいですね^^; スイッチについてはこのmodのホストとなっているLEGENDのメーカー、BrinkmannがArcMania氏達の要請を受けて改善したんでしょうか?具体的な 改善点はわかりません。なお誤点灯防止のロック機能は無くなる可能性があったようですが、改善後のものはあるものと 無いものがあるようです。自分の物には付いていました。この機能は非常に便利なので嬉しいです。 他に接触不良にはPCB基盤の金メッキ処理も効いているようで、けっこう使いましたが今のところ全く不安が無いです。 やはりどんなに素晴らしいライトでも、肝心な時にその性能を発揮できないような信頼のおけないライトは使えないので、 この接触不良問題の解決というのが自分の中では最大のポイントでした。 ■明るさ、配光、色合い■ Luxeonハイドーム+リフレクタから作り出される光は、狭範囲に明るく強い光、その周りに薄明かりがかなり広範囲に広がる という配光になります。集光されたスポット光は狭い範囲ながらも10m以上は届き、超至近距離であっても発生する広大な薄明かりは、 室内や近距離では十分使えるレベルで明るいので、総合的に割とオールマイティーな使い方ができると思います。 このリフレクタ+Luxeonという組み合わせは配光がフィラメントの懐中電灯に近く、光色が白い場合はフィラメントで感じなかった 周りの薄明かりも認識できるようになり非常に使いやすい気がします。最近のお気に入りです。 さて、明るさ的には写真のとおりオーバードライブしたArc-LSやX5MTには及びませんが、それらに迫る明るさを見せており、 単4電池1本ということを考えると素晴らしいの一言です。光の色も写真では黄色っぽいですが、実際の見た目は SpaceNeedleIIによく似た真っ白い光で大満足でした。 ただやっぱり欲が出ますね。せっかくのRランクLuxeon、オーバードライブしたらどんなに凄いのかな…と^^; 商品コンセプトとして単4仕様固定ですが、リチウムパックなんてあったら嬉しいなあ・・・または前にも書いた 単4電池×2横並べとか。どちらもオリジナルなライトが必要になりますし、恐らくコンセプト無視なので 実現は難しいでしょうが・・・。 ■販売について■ このライト、本来は大々的に売り出される予定でした。 しかしRランクLuxeonの入手性の悪さやPCB基盤の価格等でコストがかなりかかったそうで、Lambda Lightsで提示してある あの値段、原価にかなり近い状態だと思います。 それでいて販売業者が仕入れる際、中間マージンを取るために提示してきた価格が原価を割りそうなものだったらしく、 大々的な販売はここに来て無くなりました。冒頭に記述したように極少数を一部のサイトでのみ販売するという 方式になってます。個人的にはmod販売が普遍化するのを期待していただけに残念でなりません。 とは言え、一番の原因はRランクLuxeonの入手性によるものなんでしょうね…。ランクを落とせばもっと安価に 大量にできそうですが、あの明るさは再現できなくなりますし。はやくLumiledsには良質Luxeonの 安定供給をして欲しいものです。 ■注意■ Lambda Lightsのページに注意書きがあります。もし手に入れて中のPillを出したりする時には 以下に注意して下さい。 1.ヘッドのベゼルを外す時には必ずその前にバッテリーを抜くこと。 2.Pillをライトから出す時にはPillに力を加えないこと。 3.PillのLuxeonや基盤にむやみに触らないこと。 そして使用上の一般的な注意点。 1.使用バッテリーは1.5Vまで。 2.ヘッドのベゼルを締めすぎない。あまり強く締め過ぎるとPillが壊れます(緩いと接触不良になりますが^^; 3.使えなくなった電池は速やかに外すこと。液漏れの可能性があります。 4.光を直視しない。 ホームページには無いが、個人的な注意点。 1.プロトタイプの所で頻出。ネジ部分に塗るグリスには注意。 2.プッシュスイッチを「押し続ける」という行為は光が安定しない可能性があるそうです。スイッチを押したら離す。 ■最後に■ MicroIlluminatorは日常シーンで気軽にガンガン使えるキーホルダーライトとしては現在最高のものだと思います。 大きさと明るさ面で考えれば、Arc-LSシリーズをP-123ケースで使ったものが一番大きさ比で明るいことになると 思いますが、このライトは単4電池という日常でも入手しやすく安価なバッテリーを使っていることに意義があり、ガンガン気兼ねなく 使えるという点で大きなアドバンテージがあります。それにArc-LSだと明るい代わりに太さがあり、ズボンのポケットに入れるとけっこう 膨らむため最近ではキーホルダーにはしていませんし…。アンダードライブしているのと高効率化DCコンのおかげで かなり長い時間実用レベルでの連続照射ができるので、キーホルダーに付けておけばふいに何かあっても一晩はなんとかなりそうな感じです。 やはりコンパクトで常時携帯でき、経済的で明るいライトが一番だと個人的に思います。しかしそれらを同時に実現することは 難しく、どれかを犠牲にするものがほとんどでした。しかしMicroIlluminatorはその解決策の一つを提示してくれました。現在も 次期ライトを開発中とのことなので、理想のライトに向けて一歩一歩近づいているような気がして今から非常に楽しみです。 (03-06-22) 書き忘れましたので追記します。 Lambda Lightsでオーダーする場合、向こうの「予約リスト」のようなものにいったん載り、 後日確定した時に再度連絡する形になると思います(ただし予約待ちが長そうですが…)。 その際料金の支払いにはPaypalのアカウントが必要になります。Paypal全般やアカウントの取得についてはGoogle等で検索すれば日本語で詳しく説明されたサイトが たくさん見つかりますのでそちらを参照してください。 (03-06-23追記)
ArcMania氏から開発中の写真をいただきましたので追記します。 自分の手にしたMicroIlluminator、実は進化がここで止まったわけではありませんでした。高効率化したDCコンが さらに高効率化・小型化されて「Micro-Converter」に形を変え、改良されたMicroIlluminator"2"とも言えるものに 搭載されるようです。 このMicro-Converterで作られた新しいPillは、写真のようにアルミ製のヒートシンクで覆われて さらに効率が上がり、「明るい時間」が6時間も続くようになるそうで、 さらに"2"にはスイッチを切った時に徐々に減光しながら消灯するようなギミックも組み込まれる模様。 MicroIlluminatorは今後も歩みを止めずにさらに改良され続けるらしく、もっと販売が拡大すれば将来的に小型・実用的・ 経済的なライトの定番になるかもしれません。 (03-06-26追記)
微妙にニュアンスが違いましたので訂正します。 追加されるギミックは「徐々に減光しながら消灯する」のではなくて、上の写真のように 高出力のフィラメント球を消した瞬間に出るような、バックファイアー?のようなものでした。 スイッチOFF→減光→一瞬大きく光る→一瞬小さく光る→フェードアウト…消灯 (この行程、ほんの一瞬です。動画から切り出しました) ※これはArcMania氏の5W-Luxeon、3Dマグmodのものです。同じ機能だということで… (03-06-27追記) この"2"の機能、高効率化・消灯時のギミックは7月中旬以降の出荷製品から搭載予定とのことです。 羨ましい^^; (03-06-29追記)