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ElektroLumens Tri-Star

本体写真

▼32cm
▼マグ3Dと比較。ほぼ同じ
▼3D込みで899g

▼前面。Fraen Tri-Lensが目立つ
▼スイッチのようなものはただのでっぱり^^;
▼スイッチは間欠点灯できないタイプ

▼ヘッド中身
▼Luxeon-1W*3+Fraen Tri-Lens
▼「プレート」裏面

▼ボディ表面には滑り止めのギザギザ
▼ボディのゴツゴツも滑り止めに
▼バッテリーは単1×3

▼ヘッドにあるロゴ
▼ファンシーな字体に
▼確かに3光源なのですが・・・

照射比較その1 [室内約1.2m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/100固定] (比較するためにかなり暗めです)
※写真をクリックすると拡大します
※全て左側がTri-Starです

▼vs Arc-LS1 500mA
▼vs L4
▼vs SF-501

▼vs BlasterVI
▼vs MEGACLOPS HD
▼vs スコーピオン

照射比較その2 [屋外40m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/1.6固定] (照射比較のものです)
※写真をクリックすると40mの照射比較ページを別窓に開きます

▼Tri-Star
▼Arc-LS1 500mA
▼L4

▼SF-501
▼BlasterVI
▼MEGACLOPS HD

▼スコーピオン



ランタイムテスト ※グラフをクリックすると詳細ページを別窓に開きます


照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

▼室内1m

▼屋外5m

▼屋外10m


▼屋外20m

▼屋外40m

▼屋外60m


ElektroLumensの販売品で 現在カタログに存在していますが、ここは販売品がコロコロ変わり旬を逃すと買えないことが多々あるので予断を許しません^^;

そろそろLuxeon-5Wのライトも一通り経験したような感じの時に、新たなアプローチで明るさを求めてきたライトが出てきました。 「1W*3」「Fraen Tri-Lens」と新しいキーワードが並びます。 1Wなんだからもしかしたらランタイムも凄く長いものになるのでは?Fraenってかなりスポットっぽいけどどんなのだろ? しかも3つ組み合わさってるってどんなパターンなんだ?とまあ頭の中をいろいろなものがぐるぐる回っていたわけです。 買いに走った決定打はBlasterVIとの比較写真。なんか超えてるように見えます(これは3W*3の写真を自分が勘違いしてた だけなんですが、まあ結果オーライです)。もうこれは試すしかないでしょう、と流されるままにポチッとカートに入れてました。

■ボディ、スイッチ■

届いてみればまずでかい!と一言。久々に見る3Dクラスのライトはやはり大きく感じてしまいますね。 マグ3Dと比べてみてもほぼ同じ大きさで、重量、長さともに日常持ち歩くには厳しい感じです。 並べてみると違いがよくわかります。まず表面処理が違い、Tri-Starはライト全体を滑り止めのようなギザギザで 覆われており、また、ボディもゴツゴツしていて平面でツルツルのマグのボディとは全くの別物です。 これら滑り止めは飾りではなく、特にこのボディのゴツゴツは車のハンドルの裏側のゴツゴツと同じく 指をかけて収まりを良くし、滑りにくくさせる一方で、もし仮に手が滑ってもすぐに掴み直せばちゃんと掴めるような感じでなかなか好印象です。 ただこのボディのいろいろなギミックは滑り止めに一役買っている反面、ボディに傷を付けやすくなっている ことに注意が要りそうです。ボディのゴツゴツは地面にライトを置いた時に接地面を減少させ、ゴツゴツの頂点に 圧力がかかりやすい。そしてボディ全体のギザギザはライトに水平方向の傷が付いた場合、より広く傷を付けやすい。 この2つの合わせ技で2週間足らずの間に結構な傷物になりました・・・。買う時はボディ色の指定に注意した方がよさそうです。

ボディ関連で他に残念な点として、テール部分の盛り上がり。一瞬スイッチかと思ってしまったのですが、ただ盛り上がっている だけのようです。あまり意味は無いかもしれませんが、ここにランヤード用の穴を開けて欲しかった・・・。ボディにあれだけ 凝っているので余計にそう感じました。

さてスイッチですが、ElektroLumensのBlasterVI同様、間欠点灯できないタイプのものです。SF-501的な間欠"消灯"というか。 カチッと押し込んでその指を離してから初めて点灯します。BlasterVIのところでも書いたように、誤点灯防止には 優れている気がしますが、使い勝手はちょっと落ちます。まあ間欠点灯できるものとどちらが優れているとは一概に言えない所が ありますのでこの辺りは個人の好みですね。

■明るさ、照射パターン、プレート■

勘違いして買った割にはなぜでしょう、明るいです!そもそもBlasterVIより明るく感じてしまいますし、 大概のLuxeon-5Wのライトよりも明るい気が^^; 照射パターンは写真のとおりで、30mmコリメータを使った BlasterVIほどスポットでは無く、壁に向けて照射してみるとまるでArc-LS1(LSL)を何倍にも明るくしたような照射です。 このパターンはかなり好みなので既にこの時点でボディのマイナス点は自分の中で飛びました^^; そして不思議なことに 一つの明るい光源のような非常にまとまりのあるパターンを描き、まったく3光源だということを感じさせません。 Fraen Tri-Lensって凄い実力ですねえ・・・。

さらに中心部はしっかり明るいこのパターンが功を奏し、全くダークスポットを作らないままにLuxeonとしてはトップレベルの 遠距離照射性能も持っています。さすがに明るさ、遠距離照射性能ともにLuxeon-5Wをダイレクトドライブした MEGACLOPSやSpaceNeedleなんかには負けてしまいますが、それに次ぐ明るさ感を持っていると断言しても良さそうな 感じです。明るさだけを見た場合これはかなり良いです。

この明るさはLuxeon-1W*3から生まれている訳なのですが、このライトのヘッドの中にあるLuxeonの乗った 「プレート」は、同様の物を作っておけば簡単に取り替えることができ、気分によって赤やシアン色などのLuxeonに 差し替えて使うことが可能です。さらにそろそろようやくお目見えしそうなLuxeon-3W*3のプレートも今後のオプションと して予定されてまして、1W*3で既にこれだけの明るさなのに、これが3W*3になった時どのくらいの明るさに なるのか想像も付きません。今後のオプションリリースのアナウンスがとても期待されます。

■ランタイム■

気合い入れてやってみました(笑
ElektroLumensのサイトでは12時間とか書いてありますので、検証を兼ねて頑張ってみました。アルカリのみでしかも パナソニックではありませんがその辺はご勘弁を・・・。結果はグラフのとおりで12時間は嘘じゃありませんでした^^;  実際に照射して比較してみましたが、12時間後の状態でも自分の持っているArc-LS1 500mAに遜色ないほどの明るさを 保ってました。これはLuxeon-5Wには真似できない芸当ですね。素晴らしいスタミナです。 アルカリでは少々明るさの落ち込みが激しい感じもしますが、これがNiMHならばもう少し光量の低下を抑えられそうです。

■最後に■

Tri-Starはボディが大きいですが、いざという時に長時間明るい光を投げ続けられるライトとしてはかなり お勧めできると思います。単1アルカリ×3なら連続点灯12時間後でもArc-LSレベルは保ちますのでかなり実用性は 高いかと。自分の場合では、照射比較写真を撮影しに暗闇を長い間うろうろする時にこういったライトは必須です。 持ち運びは相当辛いですが、こういうライトが1本あると便利な気がします。

個人的にはElektroLumens製のライトってどれも実用性が高く、値段も割と安めなのでけっこうお勧めなんですが、 あんまり話題にのぼらず人気無さそうですね。何でなんでしょうか^^;

(03-10-13)



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