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OSRAM POWER HALOGEN Z2

本体写真

▼19.2cm
▼マグ2D,PowerHalogen,スコーピオン,E2
▼2D込みで406g


▼前面。リフレクタには凹凸
▼3ポジションスライド式スイッチ。
 赤いボタンは間欠点灯モードで使用

▼ロゴ

▼ヘッド側面の赤線を目印にフォーカス調節
▼スポット
▼ワイド

▼バッテリーは単1×2
▼ハロゲン球使用
▼ストラップ等取付可。ただしプラ製

照射外周部に発生する模様 ※写真をクリックすると拡大します

▼POWER HALOGEN Z2
▼E2


照射比較その1 [室内約1.2m、ISO200、F2.7、シャッタースピード1/60固定]
※写真をクリックすると拡大します
※全て左側がPOWER HALOGEN Z2です

▼vs E2
▼vs スコーピオン


照射比較その2 [屋外約10m?(空中につき目測)] [ISO200、F2.7、シャッタースピード1/2固定]
※写真をクリックすると拡大します

▼POWER HALOGEN Z2
▼E2
▼スコーピオン

ランタイムテスト ※グラフをクリックすると詳細ページを別窓に開きます


照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

▼室内1m (spot)

▼屋外5m (spot)

▼屋外10m (spot)


▼屋外20m (spot)

▼屋外40m (spot)

▼屋外60m (spot)


▼室内1m (wide)

▼屋外5m (wide)

▼屋外10m (wide)


▼屋外20m (wide)




カネデンさんのご提供です。


【本体、スイッチ】

本体はプラスチックです。ちょっと華奢な感じがします。落としたら割れそう・・・。一応ストラップなんかを付ける所がありますが、 けっこう細めのプラスチック製なので、この重量を支えきれるか一抹の不安がよぎります。大きさ的には単1×2の割には割とコンパクトに まとまっており、まさに「懐中電灯」な感じです。マグ2Dなんかと比べるとかなりコンパクトですね。

スイッチは3ポジション(OFF、間欠点灯モード、常時ON)のスライド式で、面白いのが間欠点灯モードです。ここに合わせておくと スイッチ上の赤いボタンを押している間だけ点灯します。スライド式スイッチで間欠点灯できるライトは初めて見ました。 自分の場合、OFFで持ち歩いていてちょっと点けたい時に間欠点灯機能はあると便利なんですが、このクラスの大きさだと 何か信号を送ったりする時くらいしか使い道が思い浮かばないです^^;

また、スポット−ワイドのフォーカス調節もできます。珍しい機能がいろいろ付いてますねえ…

【明るさ、照射パターン】

POWER HALOGEN Z2の最大の売りはリフレクタに凹凸があり、ムラのない照射をすることです。
実際、写真にあるようにE2に近いフラットな照射で、対象物は見やすいと思います。ただ残念なことにE2と大きく違って、 POWER HALOGEN Z2の照射外周部にはなんだかギザギザの規則正しい模様が浮き上がります。中心部はムラのないフラットな照射 なのに…。この辺はシュアのリフレクタ技術が素晴らしいとしか言いようがないです。とは言っても、目立つのは壁に照射した時 くらいであって、このライトは元々外周部と中心部の明るさにけっこうギャップがあるので、屋外使用時には外周部のギザギザ模様は それほど目立つものでは無いです。

明るさは2.8Vハロゲンを使うため正直あまり期待していなかったのですが、単3や単4を使う他の3Vフィラメントライトを大きく 突き放す明るさでした。さすがは内部抵抗の小さい単1電池を使うだけはあるといったところ。E2には及びませんが、それでも なかなか健闘しています。そしてこの2.8Vがランタイムに生かされてくるのでこれはメリットでしょう。

【ランタイム】

今までフィラメントのランタイムを測ったことがなかったので、ついでに測ってみました。
そしてまた寝てしまいました^^; フィラメントなんてすぐ計測も終わるさ、と安易な気持ちだったのですが…。 1時間までは急激に照度も落ち込み、これはランタイム短いかも?と高をくくっていましたが、そこからの明るさの落ち込みが 非常にスローテンポで、こんなにバッテリーが持つとは…驚きです。意識を失う5時間30分辺り でもまだ余力を残しており、十分使える明るさでした。そのまま点けっぱなしで点灯開始から8時間40分後に起きて計測(朝でしたので ON時とOFF時の差分計測です)しましたが、まだ明るい…。2.8Vハロゲン+単1電池恐るべし!

【最後に】

今さらフィラメント?と思っていましたが(すみません)、使ってみればなかなかバカにできないものでした。
爆発的な明るさはありませんが、単1を使う割にはコンパクトでそのためランタイムがかなり長く、中心部分はフラットな照射で フォーカス調節もできますし、1W-Luxeonに比べて光が遠くまで届きますのでなかなか実用性は高いです。毎日使う方(コスト面)や、 非常灯(ランタイム)としてけっこういいかもしれません。ただ、ボディの華奢な感じのところが惜しいです。 もう少し頑丈さが欲しいかも。面白い機能が多く、実用性も高めなのでちょっと残念に思いました。

(03-08-18)


照射比較写真を撮っていて気づいた点を少し。

フォーカス調節の件です。Dマグはフォーカス調節が付いており、バルブを使った標準のものであればスポット〜ワイドの 調節はすぐにできます。ヘッドを完全に締めた状態〜完全に緩めた状態までの間にスポット〜ワイド〜スポット〜ワイド…と 調節が何回か行えます。これはバルブにバネが付いているためだと思いますが、Dマグを使ったmod(SNIIやMEGACLOPS等) や、スコーピオン、ダブルバレル等ではこのフォーカス調節がかなり面倒になります。スポット〜ワイドの調節は、 ヘッドをほとんど締めた状態からほとんど緩めた状態までヘッドを回すことになり、回す回数が格段に増えます。 Dマグを使ったものでは径の大きさもありフォーカス調節にけっこう時間がかかったりしますし、スコーピオンやダブルバレル等では ワイドにする際にヘッドを回しすぎてヘッドを落としてしまうこともあります。

しかしPOWER HALOGEN Z2はワンタッチでスポット〜ワイドを変更でき、このフォーカス調節という点においてはかなり 秀逸だと感じました。POWER HALOGEN Z2のフォーカス調節は、スポット位置とワイド位置が初めから決められており、 ヘッドをその位置に回すとヘッド内部に放物線上に刻まれた溝に沿ってリフレクタが上下し、強制的にフォーカス調節を 行います。 この方式だと細かい調節はできないのですが、ある意味潔く使い勝手に優れます。いちおう追記としておきます。

(03-09-10)



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