ArcMania氏とLambda氏の合作によるmod販売品です。 Lambda氏のサイトから現在買うことができます。 キーホルダーに付けるライトというのは自分には腕時計と同じように必須のものなのですが、実は長い間空白の座が 続いてました。個人的にはキーホルダーに付けてズボンのポケットに入れておいてもかさばらないことが 最低条件です。かさばらないけど何となくライトがあることを気にしてしまう、というのはダメでした。 その条件を満たす中で最も明るいものに自分のキーホルダーライトの座を渡そうと思っているのですが、なかなか これといったものがなく、Arc-LSは明るく短いが太い、MicroIlluminatorは割と明るくて細いが少し長い等々、 帯に短したすきに長しといったところです。今のところ明るさを我慢してArc-AAAかな、といった感じの ところへこのライトの発表でした。 ■ボディ、スイッチ■ ベースはStreamlightのKey-Mateです。Key-Mateはボタン電池で日亜1発というのが既に持っているライト群とかぶるため 結局手が出るまでには至らなかったのですが、外観は格好よく、質のいいアルミライトのミニチュア版のような感じで ちょっと欲しいなあとずっと思っていたものです。もちろんNano-Mateの外観はベースそのままなのでやっぱり格好いいです^^; そして小さい!このライトを手に入れてからけっこう長い間キーホルダーに付けポケットに入れていつも持ち歩いて いますが、全くと言っていいほど気になりませんでした。ヘッドの径が太めなので気になると思っていたのですが、 全長が短いことでうまく相殺されたように思います。 このコンパクトさが由来してか、なかなか使い勝手の良さそうなネックストラップも付属します。 一度実際に付けてみましたが、本体もそれほど重くないためペンダントのように違和感ないものとなり、 それにさっとすぐ使えるという利点もありました。持ち歩く方法がいろいろあることは歓迎すべきところです。 点灯方式はというとヘッドねじ込み式で、ヘッドを締めるとON、緩めるとOFFになります。 ボディとヘッド周りに刻まれた滑り止めがしっかり効き、またボディに対してヘッドの径が少し太め になっているおかげで、かなりコンパクトなサイズの割には片手での点灯もスムーズにできるのは とても評価できる点だと思います。しかし一つ気になったところがあり、ヘッドを締め込むネジ部分がかなり短い (ヘッドを完全に締め込んだ点灯状態から約2.5周緩めるとヘッドが外れてしまう)ため、OFF時にヘッドを緩めすぎると 携行時にヘッド滑落の危険性が残るのが残念な点でした。もっともこれは元のベースであるKey-Mateがそういう仕様 だと思われますし、そもそも全長が短いこととのトレードオフの関係になるので仕方のないところでしょうね。 ■明るさ■ LuxeonということでArc-LSのようなものを想像してしまうとがっかりするかもしれませんが、対ライト本体大きさでの 明るさではかなりのものがあります。Key-Mateの元のリフレクタを流用しているためかけっこうワイド気味な 配光になっており、そのため遠距離照射性能はあまり高くありませんが近距離では広範囲を明るく照らします。 このように完全に絞り切れてないスポット光なので、比べる相手としてはLuxeonのライトよりも日亜多灯LEDの方がいい 比較相手となり、明るさのレベルとしては5LEDのXB-60には少し及ばない程度ですので3〜4LEDと同程度と見れます。 もっともこれは明るさだけの話で言ってますので、ライトの大きさから考えるとこの明るさには素晴らしいものがありますし、 配光もワイド気味ですが、キーチェーンライト本来の性格からすると返ってこの配光の方が好都合だったりします。 キーチェーンライトでは手元を照らすことが多いのでスポット過ぎるものだと返って使いづらいですし、 それでも3〜4LED程度の明るさはありますので足下を照らしながら夜道を歩くくらいなら一応可能です。 この明るさが単5電池1本で出せているということを素直に凄いと思いました。 なお、同じくArcMania氏とLambda氏の合作であるMicroIlluminatorと内部のPillはほぼ同一のように見えます (コンバータの改良やLuxeonのランク等に違いはあると思います)。そのためか総光量的にはMicroIlluminatorと大差は 無く、Nano-MateのパターンをMicroIlluminatorを使って言い表すならば、MicroIlluminatorで中心に集まった光を そのまま拡散させたものがNano-Mateの照射パターンであり、MicroIlluminatorの照らす範囲をやや狭めたものが Nano-Mateの照射範囲だと言えます。 ■ランタイム、バッテリー■ 単5×1でLuxeonを駆動するのである程度は予想していましたが、実際に測ってみるとけっこう寂しいものがありますね^^; 明るい時間は1時間と考えて良さそうです。もっともキーチェーンライトの場合長時間点灯することはそれほど 無いと思いますので、より小さい電池を採用しコンパクトさを優先させる方に振った方が全体としてはいい結果に なっていると思います。正直言えばもう少しランタイムが欲しいですが・・・ バッテリーについてですが、このライトは上述のように単5電池1本で駆動します。 アルカリの単5電池が今まで100円ショップに置いてなかったので、このライトの発表当時は実際に欲しいという 意味とは違う意味での興味しか持っていませんでした。しかし現在では少なくともダイソーでGP製(?)のアルカリが 2本100円で売ってます。これが自分にとってのこのライトを欲しいと思うようになったきっかけです^^; これで単5のNiMHがあればもっと素晴らしいグラフになる気がするのですが・・・その点が惜しいです。 ■最後に■ このキーチェーンライトという分野には本当にいろいろなライトがありますが、それでもなかなか自分の理想の ライトにはたどり着けないものがあります。明るいが太いとか、細くて小さいけど暗い、明るさ的に許容できるが 長い、バッテリーにコストがかかる、ランタイムが短すぎる等々・・・。 自分の理想は常にキーホルダーとして付けていても気にならない程度のコンパクトさで、ランタイムもそれなりに満足し、 そして明るいという贅沢なものを探し求めています^^; とはいえキーチェーンライトとしてこの中で最も優先される項目はあくまでコンパクトさだと思うので、今回の Nano-Mateはその点では十分合格でした。外観や操作性も良く、ランタイムもサイズから考えればギリギリ許せます。 自分のキーチェーンライトの選び方として、大きさが許容できる中で最も明るいものを選びたいというものがありますので、 とりあえず現時点での自分のキーホルダーに付けるライトとしては欠かせない存在になりました。 ただ、こうなるとやはり欲が出てしまうもので、リチウム電池を使ったらさぞかし明いんだろうなあ、と思ってしまいます^^; Nano-Mateのヘッド径(1.75cm)はCR-2の径(1.56cm)よりも少しだけ太い分ですので、「このヘッドの径を許容できる自分」 ということに気づいてしまった現在では、ヘッドの径をそのまま伸ばした寸胴タイプのキーチェーンライトで CR-2の3V仕様だとなかなかいいんでは、と思い始めてます。なお、D-Speck氏のmodであるFireFlyが出荷されている 最中ですが、CR123A(1.65cm)仕様ということで自分には太さが微妙に思えてしまい見送ってしまいました。皆さんの到着のご報告が楽しみです。 小さくて明るいキーチェーンライトと言えば現時点ではNano-Mateは最高レベルにあると思います。 バッテリーも100円ショップで買えるようになった単5電池1本だけで駆動するため、ランニングコストも安い。 ArcMania氏とLambda氏の合作modの方向性としては「小さく、明るく、エコノミー(バッテリー)」という感じで今まで来ている ようで、自分もその方向性には大いに賛成なのですが、「リチウム使ってでもとにかく小さく、とにかく明るい」というライトも 方向性の一つとして考えてくださると嬉しいなあと矛盾したことも思っております^^; (03-10-20 修正1) 最後に書いたことに関して聞いてみたのですが、合作modで使うバッテリーは「手に入れやすいかどうか」が基準のようです。 CR-2は置いてある店にバラツキがあること、高価なこと(と言っても安く売っている店を探してまとめ買いすれば安く 手に入らないこともないですが)、そして連続稼働時の発熱の問題がひっかかること。以上3つの理由からCR-2の採用は見送られている模様。 ちょっと残念^^; (03-10-20 追記) ダイソーにある単5アルカリ電池について追記します。ついこの前まで自分のよく行くダイソーにはGP製のものが2本パックで 売っていたのですが、そのうちの1店舗では完全に単5マンガン電池に戻ってしまいました。というわけで単5アルカリを ダイソーで買えるのは今ある在庫限りっぽいです。無念・・・ (03-11-04 追記)