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M-1 unit [ArcMania] /Arc Mania M-1 unit 日亜サンプルLED version

本体写真

▼13cm
▼ミニマグAA、AAA、SeaBrIGHT、AAA LE
▼2AAA込みで50g (ミニマグ2AAA)

▼フォーカス調節可能

▼M-1 unit自体の重さは1gほど

▼1円玉より小さい (12mm)
▼SideEmitter
▼裏側

▼日本仕様?



取り付け方

[1] ヘッドを回して外す
[2] 電球を外す(黒い台座はそのまま)
[3] M-1unitを差し込んで終了
▼電池が入っていて+−間違えて無ければ点灯する。
点灯しなければ+−逆なので外して差し直す。

配光パターンの違い [シャッタースピード2s]

▼M-1 unit (リフレクタ集光)
▼Arc-AAA LE (LEDむき出し)
▼Crops SeaBrIGHT (レンズ集光)

照射比較その1 [室内約1.2m、シャッタースピード1/15]
※写真をクリックすると拡大します
※ M-1 = M-1 unit (ミニマグ2AAA)

▼M-1(spot) vs Arc-AAA LE
▼M-1(wide) vs Arc-AAA LE


▼M-1(spot) vs SeaBrIGHT
▼M-1(wide) vs SeaBrIGHT


照射比較その2 [室内約1.2m、シャッタースピード1/8]
※写真をクリックすると拡大します
※ M-1 = M-1 unit (ミニマグ2AAA)

▼M-1(spot) vs Arc-AAA LE
▼M-1(wide) vs Arc-AAA LE


▼M-1(spot) vs SeaBrIGHT
▼M-1(wide) vs SeaBrIGHT


照射比較その3 [室内約1.2m、シャッタースピード4s]
※写真をクリックすると拡大します
※ M-1 = M-1 unit (ミニマグ2AAA)

▼M-1 unit (spot)
▼Arc-AAA LE
▼SeaBrIGHT

照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

<ミニマグAAA用>

▼室内1m (spot)



▼屋外5m (spot)



▼屋外10m (spot)

▼室内1m (wide)




<ミニマグAA用>

▼室内1m (spot)



▼屋外5m (spot)



▼屋外10m (spot)

▼室内1m (wide)




日亜サンプルLEDを使ったM-1 unit
色合い比較
[シャッタースピード1/15]
※写真をクリックすると拡大します
M-1 unitはほんの少しワイドにしてあります

▼M-1 unit (日亜サンプルLED版)
▼M-1 unit (製品版:NSPW312BS-B2S)


▼Arc-AAA LE
▼Crops SeaBrIGHT


ArcMania氏設計によるミニマグAA、AAA用のLED化キットです。レビューはAAA用のものです。
完全な市販用で日本では何というメーカー名で出るのかわかりませんが、いずれ市場に出回ると思います。 (すでに一部のショップで販売していることは確認しました)。海外ではVersaLux MagmaLEDとして販売される ようですが、このM-1 unitに「japan」の表記があることから同じものであるかはわかりません。

実は1ヶ月ほど前に試作品をいただいたもので、現在までに何度か仕様変更が行われてます。
当初はミニマグAA用とAAA用は兼用だったのですが、実際の市販品は別になりました(AA用は16mm、AAA用は12mm)。 また、以前の試作品ではNSPW312BS-B2Tランクのものが使われていましたが、どうも市販品はB2Sランクになる ようです。B2Tでは青っぽい色がかなり強かったのでけっこういい選択のように思います。市販品でもワイドに した時には若干青っぽい光になりますが、スポット状態ではかなり自然な白色になりました。

このLED化キットの最大のメリットは、誰にでも手軽にLED化できることです。 電球を引き抜いて差し込むだけです。電球の交換が出来る人なら誰にでも出来ます。 LED化することで大幅にバッテリーの寿命が延び(ArcMania氏によれば6〜7倍の駆動時間)、そして球切れが 無くなります。
逆にデメリットは言うまでもなく本来のフィラメントに比べて明るさが落ちることです。特に遠距離での 照射に影響します。ですが、幸いにしてミニマグにはテールキャップ内に予備球がセットされていますので、 LEDとフィラメントを交互に付け替えることもできるんではないでしょうか。

では他の1LEDのライトに比べて明るさはどうなるのか。

開発当初はあまり明るさは考慮されていないようでした。とにかく手軽に交換できる、それがメインだった ようです。ところが市販品ではいろいろ試行錯誤されたのか、けっこう明るいです。
集光方法の違う1LEDのライトを自分は3タイプ持つことになったのでそれぞれ比べてみました(写真参照)。 最もスポットにした時の明るさは一番です。最もワイドにすると光量の不足からかなり明るさが無くなりますが、 最もスポットにした状態(ヘッドを回して点灯する位置)から少しワイド気味にして使っても他の1LEDの ライトとタメを張れるくらいの明るさがあります。ただしマグリフレクタのせいで光のムラができてしまいますが…。 ミニマグの利点を損なわないように無改造で取り付けられるようにするために3mmLEDを使っていると思うのですが、 まったくそれを感じさせません。

そして意外だったのは遠距離照射の性能です。M-1 unitはリフレクタ集光になるのですが、レンズ集光の SeaBrIGHTを超えてさらに遠くまで光が届きました。今までレンズ集光が遠距離性能ではトップだと思っていました のでこれは個人的に驚いてしまいました。
それでいてリフレクタ集光の大きなメリットとも言える、ワイドとスポットを併せ持ったような配光特性も持っています。
もっとも光量が不足気味なので、5W-Luxeonを使用したSpaceNeedleIIのような強烈な配光特性は見られませんが、 室内なんかで使うとその配光特性が垣間見られます。要はフィラメントと同じ配光と言うだけなんですけどね^^;
またすでに何度か書きましたが、無改造でリフレクタを使うためスポット〜ワイドのフォーカス調節が可能です。最大に ワイドにしてしまうと光量不足からとても暗いものになってしまいますが、スポット〜ワイドの中間くらいまでなら 十分使えます。

最後に使用に関して3つの禁止行為を。

・リチウム、ニッケルマンガン電池は使わないこと。このLED化キットを使った時に使用できる電池は、アルカリ・マンガン・NiMH・NiCdです。
・ミニマグAA用・AAA用の2種類のキットが発売されると思いますが、AAA用をミニマグAAに入れないこと。
・LED化する時は電球を抜いた穴に挿すだけです。黒い台座は取らないこと。

これらを守らないとキットが破損します。


以上のように、フォーカス調節や配光特性など、ちょうどミニマグからLEDに乗り換えるのに違和感がそれほど無い LED化キットだと思います。改造の簡単さからもミニマグを使用している人でそれをLED化したいと思っている人に とってはなかなか有効なものではないかと。
もっともこれは既にミニマグを持っている人向けだと思います。電池2本を使うLEDライトではXB-60のようなもっと 明るい多灯LEDライトが他にもあるからです。わざわざミニマグとM-1unitを買ってまで手に入れるものではないかも しれませんが、持っていない人でも、あまり明るさは要らないからとにかく長いランタイムとフォーカス調節の利便性 が欲しいという人にとっては有効かもしれませんね。ミニマグ2AAAならば径も細くてペンライトのような感じなので なかなか面白い商品です。

(03-05-05 修正1)


ミニマグAA用の照射写真を追加しました。
(03-09-09)

<M-1 unit 日亜サンプルLED version>

こちらは上記M-1unitと全く同じものですが、唯一LEDだけが違います。見た目は同じなので外観写真はありません^^;
使用されているLEDは日亜のサンプルバージョンです。このまま問題無ければ、近日登場予定の日亜2WパワーLEDはこの サンプルの色合いと同じ色合いで出るそうです。
もちろんこれは色合いを見るための完全なmodですので、市販品のM-1unitはこの色では出ません(今後はわかりませんが)。 市販品については上記を参照してください。

色合いを見るために照射した写真が上の方にあります。これはデジカメのホワイトバランスを「晴れ」に固定してまして、 けっこう見た目通りの色で写ったと思います。いちおうカラーチャートっぽいものを置いてみました。

見てのとおり、このサンプルLEDの色は今までのLEDよりもはるかに自然な白色をしています。
今までのLEDはどちらかと言えば青っぽい光で、どちらかと言えば自然な白色と思っていたArc-AAA LEですらこのサンプルLED を見た後では青く感じてしまいます。

近い将来の日亜LEDが楽しみになるmodでした。

(03-05-05)



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