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TUSA IK-50 (IKELITE)

本体写真

▼11.8cm
▼IK-50,サージ,スコーピオン,E2
▼251g(6AA込み)

▼前面
▼スイッチは誤点灯防止ロック付き
▼ストラップを付けることができる

▼ヘッド部分はふいに外れないよう
 ロック装置が付いている
▼外す時は白いロックを押さえながら
 ストッパーを引き上げる

▼ヘッド部分


▼電球はハロゲン7.2V
▼ワッシャー高さで一応フォーカス調節可能
 電球のバネ部分にガス吸収剤?


▼蓋にバッテリー+−表記あり
▼マンガン電池のみ。アルカリ不可


照射比較 [室内約1.2m、シャッタースピード1/15]
※写真をクリックすると拡大します

▼IK-50(マンガン) vs E2
▼IK-50(マンガン) vs スコーピオン
▼IK-50(マンガン) vs サージ

▼IK-50(NiMH) vs E2
▼IK-50(NiMH) vs スコーピオン
▼IK-50(NiMH) vs サージ

照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

▼室内1m

▼屋外5m

▼屋外10m


▼屋外20m

▼屋外40m

▼屋外60m


TUSAの水中ライトです。IK-XXシリーズの中では一番コンパクトなのに一番明るいバルブを使っているのが売りです。 独特な形状をしていますが、見た目ほど持ちにくさは感じません。

照らしてみた明るさは写真からは判断付きにくいですが、自分の持っているものでは、E2よりは明るくスコーピオンよりは 暗く、サージと同等程度といった明るさです。もっとも、光の色はハロゲンだからかどちらかと言えば色温度が低めの赤味が 強い色合いなので、サージ・スコーピオンと比べると少し暗く感じます。また、照射パターンはリフレクターがツルツルなので 乱光が目立ち汚く、スポット気味です。が、乱光が幸いしてか周辺光が多少明るくなっているような感じですね。 なおハロゲン球の付け根にワッシャーが最初から噛ましてあり、その枚数で微妙にフォーカス調節ができるようです。 通常では焦点が完全には合っておらず微妙にワイド気味な状態ですが、もう少しワッシャーを足せば焦点が合うような気が します(比較写真のサージ・スコーピオンは最も焦点を合わせた状態)。

単3電池を使うライトとしては申し分無い明るさなのですが、残念なことにこのライトはマンガン電池専用です。 1.2V×6本で7.2Vらしいです。アルカリ電池は使用できません。NiMHも一応使えましたがメーカー推奨ではないので継続使用で どうなるのか分かりません(ちなみにNiMHでの明るさは写真のようにほとんど同じでした)。自分は普段アルカリ電池ばかり 買うので他のライトとの電池の共有ができません。このライト専用にマンガン電池のストックを買うのもなあ、といった気持ちです。 NiMHが完全に使用可能ならばいいんですが使って良いものかどうかわかりませんし…

ライト本体の方に目を向けてみると、水中ライトだからなのか分かりませんがギミックが多いです。
誤点灯防止ロック機能付きのスイッチはとてもいい感じに使えます。白いロックスイッチを上に上げると物理的にスイッチが 動かなくなります。やはりスイッチには誤点灯防止機能があると持ち運びでの安心感が違いますねえ…。以前、誤点灯防止機能 が無いテールスイッチ式のライトをバッグに入れておいたらいつの間にかつきっ放しになっていて触れないほどに高温になって いたことがあります。あの恐ろしさはあまり体験したくありません。安全性の面から考えても高出力のライトには誤点灯防止 機能が必須だと思います。そうそうめったに火が付くとは思いませんが、もし火事になったらえらいことだ^^;
他にヘッドを外す部分にもロックスイッチがあります。防水性を高めるためにこんな構造になっているのだと思います。

ところでこのライトはちょうどPrinstonTecサージと性能的にかぶりますので簡単に比較しておきます。明るさ(感)ではサージ、 機能的な部分ではIK-50だと思います。明るさ的に白っぽい光でムラもないサージに軍配が上がり、なおかつアルカリも使える のでIK-50は太刀打ちできないような気がしますが、サージのあのひ弱なスイッチだけはいただけません。持ち運ぶのに かなり神経使います。どちらにしても本来水中用なので密閉度が高く、高出力な割には放熱性が悪いため陸上での 連続使用は厳しいと思います。水中で使うならば水冷式になるので問題ないんですが…

IK-50は単3電池を6本使う割にはコンパクトにまとまっており、プラスチック製ではありますが、よく考えられて作られた 造りのしっかりしているライトだと思います。これでマンガン電池仕様でなければ・・・と個人的には思いますが、 見方を変えればアルカリよりも安く電池が手に入るのでそれはそれでいいのかもしれませんね。しかしバルブは特殊なので ランニングコスト的にはどうかな、と言ったところ。また、陸上での連続使用時に発熱の不安が拭い切れないのが泣き所です。 しかしそれでもこのライトはギミックの多いライト好きにはたまりません^^;

(03-05-24)



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