HOME >> レビュー >> ElektroLumens Elektro-Star


ElektroLumens Elektro-Star

本体写真

▼ライターと比較(ライター:8cm*2.3cm)
▼約237g (4AA込み)
▼額に当たる部分にスポンジ

▼前面
▼ヘッド部中身
▼メイン部分拡大

▼回転式スイッチ
▼バッテリー側
▼バッテリー交換は+と−に注意

▼上向き角度最大
▼下向き角度最大


30mm Collimating Optics

▼30mmコリメータ vs NX-05



▼30mmコリメータのサイズ

照射比較その1 [室内約1.2m、シャッタースピード1/15]
※写真をクリックすると拡大します

▼Arc-LS1 Hybrid 500mA vs ES
▼Arc-LSH Premium vs ES
▼Lambda Illuminator Pro vs ES
▼BlasteVI vs ES
▼E2 vs ES


照射比較その1 [室内約1.5m、シャッタースピード1/8]
※写真をクリックすると拡大します

▼Elektro-Star
▼Lambda Iluminator Pro
▼Arc-LS1 Hybrid 500mA
▼Arc-LSH Premium



照射比較その3 [奥ガードレールまで約40m、イス位置約35m、シャッタースピード1/2]
※写真をクリックすると拡大します

▼Elektro-Star
▼Lambda Iluminator Pro
▼Arc-LS1 Hybrid 500mA
▼Arc-LSH Premium
▼BlasterVI (参考)


ランタイムテスト ※グラフをクリックすると詳細ページを別窓に開きます


照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

▼室内1m

▼屋外5m

▼屋外10m


▼屋外20m

▼屋外40m

▼屋外60m


ElektroLumensの販売品だった のですが、ここは販売品がコロコロ変わり旬を逃すと買えないことが多々あります^^; 現在は販売されていないようです。

ただ漠然とLuxeonのヘッドランプが欲しいと思っていたところ、$29.99という衝撃プライスで販売されているのを 見つけてしまったので速攻で買ってしまいました。

■明るさ■

一点に全てを集光させたような感じで、中心付近は非常に明るいです。その代わり周辺部はほとんど光はありません。 超スポット配光のため中心照度は非常に高く、照射範囲は全然狭いですが、同氏のBlasterVIにも匹敵しそうな勢い です。もちろん遠距離照射性能も抜群で、40m先でもちゃんと目視できました。 そのうえ写真ではわかりにくいんですが、とても白いです。色ムラ無く白いです。 本当にこの値段でいいの?と思ってしまうほどでした。

ただ、超スポットの配光なので周囲がほとんど照らされません。凄く照射範囲は狭いです。 中心部だけが強烈に明るいので、近距離で何かを照らす時に目が幻惑しやすく、使うには返って暗く感じるかも しれません。逆に遠距離を照らすには対象がくっきり見えるので使い良いです。用途を選ぶ明るさです。

ところで、ヘッド中身のメイン部分にいかにもという感じで見えている抵抗はなんでしょうね^^;

■ボディ、使い勝手■

このベースになっているヘッドランプを自分はよく知っています。 ベースはOHM社から出ている防水ヘッドランプだと思います。元の製造メーカーは知りませんが…
このベースのライトは元からあまり好きではありませんでした。以下はベースになっているライトへの愚痴です・・・

明るさはかなり素晴らしいのですが、このボディはヘッドランプとしてはかなり使いにくく、そこがマイナスです。 理由は重量バランス。4AA+本体の重量が全て額の上にかかるため、使っているうちにゴムの摩擦が重さに耐えきれず、 額から滑り落ちて行きやすいです。普通はその重量バランスをうまく取るために頭の上を通るバンドがあるはずなのですが、 このライトにはありません。したがって短時間装着専用か、首かけ専用、そして結局は手に持つことになってしまいます。 自分の持っている他作32LEDヘッドランプが同じ運命を歩みましたから…

そして前頭部に全てが集中するもう一つのマイナスとして、大きさ(出っ張り)があります。 額とは言え、けっこうな大きさ・重量の出っ張りになり、ヘッドランプとしてはけっこう邪魔になります。 バッテリーとランプを一体型にするヘッドランプならば、4AAは正直勘弁して欲しいです。

中の構造がシンプルそうなので、いつか他のライトに移植してみたいです。

■その他■

Elektro-StarはElektroLumens氏のホームページには"for caving"とあります。 実は学生時代に洞窟に潜っていたことがありますので、なるほどな、と思ってしまいました。 洞窟は湿気でドロドロというのが多く、地底湖や川なんかもあったりします。防水は必須です。 また、スポット配光で強烈な光というのも洞窟内では有効に思います。広い範囲が照らせる方がいいのですが、 それよりもくっきり見える方が重要だからです。小さい穴なんかも見つけねばなりませんし、遠距離を照らせないと 致命傷になります。それに照射範囲が広すぎると、周りで一緒に潜っている人の迷惑になったりします。 もし強烈な光が広範囲照射できてしまうと、その強烈な光に他の人の光が打ち消されてしまうことがあるのです。 (本当の真っ暗闇でこれをされると心理的に非常に嫌なんだそうです^^;)
幸いなことにケービング用のヘルメットならば、ヘッドランプがずれないようにする留め具もありますし、 そうでない普通のヘルメットでもずり下がりはツバで止まります。 現役の時にこんなライトがあったらどんなに良かったか・・・と思いました。

と、マニアックな話をすみませんです。
最後にまとめ。自分はこのライトは持ちづらくても手で持って使うことになりそうですが、明るさの方は十分満足 できるものであり、この性能であの値段は非常にお得だと思います。 ただ今後もし改良されるようであれば、頭の上を通るバンドを追加して重量バランスを少しでも改善すべきです。 そして正直に言えば、もう少し高くてもいいからベースライトをもっと上質なものにしてもらえると最高です。 でも安いから全てオーケー、そんなライトだと思いました^^;

(03-04-18)

■ランタイム■

ランタイムテストを行いましたので追記します。
計測結果はこちらです。

正直なめてかかっていまして、2〜3時間で終わるだろうと高をくくっていたのですが、実際はご覧の通りです。 急激に照度の下がる5時間30分の時点でもまだ2,000lux/45cm以上あり、中心照度だけとは言えArc-LSの 倍程度も照度があります。 もっともこの頃になるとただでさえ狭い照射範囲はさらに狭くなり、Arc-LSHのような菱形のビームシェイプが際立って きます。LSHと違って周りに広がる微妙な明るい範囲は皆無ですが…。 強烈に中心部だけが輝き、そこから4本のトゲが出ているような感じです。見た目星のようでまさに名前の通りだなあと 思ってしまいました。

今回のランタイムテストで一番怖かったのは熱の問題です。焦げてないだろうか心配でしたが、無事乗り切ったようです。 Luxeonの下に鉄板があってその裏側は電池ケースへと延びる穴が続いており、そのまま一体型の電池ケースへと空間が 続いています。電池が熱容量のアップに貢献しているのではと予想しますが、自分はその辺詳しくないのでわかりません。 とりあえずは連続使用に問題は無さそうですが、実際にLuxeonが熱から受けるダメージは不明です。

さて6時間テストを行ったのですが、6時間後もまだ普通に使用できるだけの光量は維持しており、この先もどこまで 続くのかわかりませんが、個人的にはこれだけ使えることが確認できればもう十分だと思いました。 というか、手動計測の限界でした^^; いい加減パソコンを使った自動計測に移行したいですね…

(03-04-25)



HOME >> レビュー >> ElektroLumens Elektro-Star