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SureFire 9P

本体写真

▼16.5cm
▼E2、スコーピオン、9P
▼CR123A*3込みで186g

▼前面
▼後ろから
▼ロックアウト機能付きテールスイッチ

▼各パーツ
▼P90バルブが標準
▼リフレクタ一体型のバルブ。凸凹

▼転がり防止六角ベゼル
▼バッテリーはCR123A*3


照射比較その1 [雪壁手前まで約10m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/1.6固定]
※撮影時気温−15℃だったため、照射に影響を与えている可能性があります
※写真をクリックすると拡大します

▼E2vsスコーピオンvs9P
▼スコーピオンvs9P


照射比較その2 [屋外40m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/1.6固定] (照射比較のものです)
※写真をクリックすると40mの照射比較ページを別窓に開きます

▼9p
▼スコーピオン
▼マグライト5D

▼<mod> MEGACLOPS HD
▼<mod> Mini-HID


照射比較その3 [屋外約35m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/1.6固定]
※写真をクリックすると拡大します
※この比較写真はMini-HIDのレビューと共通

▼9P
▼看板付近拡大


▼マグライト5D
▼看板付近拡大


▼<mod> MEGACLOPS HD
▼看板付近拡大


▼<mod> Mini-HID
▼看板付近拡大


照射比較その4 [屋外約100m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/1.6固定]
※写真をクリックすると拡大します
※反射板は少しの光でも光るので、到達具合はガードレール周辺を参考にしてください
※この比較写真はMini-HIDのレビューと共通

▼9P
▼ガードレール付近拡大


▼スコーピオン
▼ガードレール付近拡大


▼マグライト5D
▼ガードレール付近拡大


▼<mod> Mini-HID
▼ガードレール付近拡大


照射比較その5 [屋外約100m、ISO200、F2.8、シャッタースピード1/1.6固定]
※写真をクリックすると拡大します
※標識の反射板は少しの光でも光るので、到達具合は100m先にある標識の足(鉄棒)を参考に
※この比較写真はMini-HIDのレビューと共通

▼9P
▼標識付近拡大


▼マグライト5D
▼標識付近拡大


▼<mod> MEGACLOPS HD
▼標識付近拡大


▼<mod> Mini-HID
▼標識付近拡大


ランタイムテスト ※グラフをクリックすると詳細ページを別窓に開きます


照射写真 ※写真をクリックすると該当距離の照射比較ページを別窓に開きます

▼室内1m

▼屋外5m

▼屋外10m


▼屋外20m

▼屋外40m

▼屋外60m


※標準のP90バルブを使用した場合でのレビューです。

強烈な明るさのライトをレビューする時、その明るさを伝えるために比較用としてスコーピオンを使っているのですが、 HIDやLuxeon-5Wダイレクトドライブのmodなんかの場合ではそれすらも力不足に感じるようになってきました。 もう少し強力なフィラメントライトを比較用に欲しかったので、東京に遊びに行ったついでにシュアで名高い某店で購入。 1万円と、リチウム3セルのシュアの中で最安だったのが決め手でした。

シュアの3セル仕様のものはいろいろな種類がありますが、9Pはその中で最もスタンダードな形状をしています。 こういうシンプルな外観は奇をてらわない分飽きずに長く使えそうなので個人的には好きですし、バルブが同じであれば 外観の違いしかないのでこれで自分には十分です。そして相変わらずシュアの高い質感がいいですね。 けっこう杜撰に持ち運んでると思うのですがいまだにボディに傷は付いておらず、 さらにどんな状況でも滑らなさそうなこの肌触りが良いです(なお、E2に比べると触った時の感触が幾分マイルドな気がします)。 また、E2やスコーピオンと比べると確かに全長は長いのですが、実は2AAのLEGENDとほとんど同じ長さだったりします。 取り回しに関してはこの辺りがそれほど苦にならない長さの限界でしょうかね。 持ってみると割と重量感がありますが、手がかかるボディ部分の長さと太さ、重量が思っていたよりもちょうどいい感じで、 順手で持っても逆手に持っても軽めの小さなライトよりもかえって安定して持つことができるように感じました。 また、もちろんスイッチはロックアウト可能なテールスイッチです。プッシュで間欠点灯し、テールを捻って完全に締めれば 連続点灯となります。

さて肝心の明るさはと言えば、手にして初めて点灯した一発目は「なんか明るくない・・・」これが自分の感想でした^^;  いや実際には明るいんですが、部屋で点灯する限りはスコーピオンとあまり大差が無いというか。 しかし、意気消沈しながらも屋外で照らしてみるとようやく違いが見えてきました。 右手にスコーピオン、左手に9Pといった感じで交互に照らし比べをしたのですが、スコーピオンの後に 9Pで同じ場所を照らすとなんとなく明るいのが感じられます。ちょうどスコーピオンの照射の上に重ねて 暗めのライトを同時点灯しているような感じで、スポット部分の明るさは微妙に明るいですし、なんだか照射範囲も少し 広く、そして足下までしっかり光が来ているような感じでした。しかし個体差なのかもしれませんが、9Pの照射パターンは 真円ではなく楕円のスポットを描くため、近距離で壁などに照射するとけっこう目立つのが人によっては気に入らないところ かもしれません。この照射の性格だと屋外遠方照射向けな感じですね。屋外では楕円照射もほとんど気になりませんし。 どっちにしてもシュア製品の特徴であるムラの少ないスポットで、スポットの大きさも割合大きく対象物が非常に見やすい良好なパターンです。

しかしランタイムを測ってみると、残念ながらその明るさは1時間+α程度しか持たないことがわかります。 公称値よりも幾分いいデータと言えばそうなんですが、CR123Aを3つ使ってこのランタイムなので常用するには ちょっと辛い気がしますね…。標準のP90バルブでこの結果ということは、P91バルブだとゼロになるまでに 30分程度なんでしょうかね。なかなか贅沢です^^; とりあえずシュアは 割と控えめな数字をメーカー公称値としているようなので、公称値を鵜呑みにしてもそれほど痛手は無く、 こういった姿勢にはとても好感が持てます。もっともLuxeonのライトと違ってフィラメントの場合はプツリと 完全に真っ暗になってランタイムを終えるのでこういう公称値にせざるを得ない部分もあるのかもしれませんが^^;

自分はシュアのP60バルブを使ったライトを持ってないので、9P等3セル仕様のものと6P等2セル仕様のものとで どのくらい明るさに差が出るのかはわかりません。ネットでの情報も入り乱れてるような気がします。 しかし少なくとも自分のスコーピオンと比べた場合には明るさに関しても、またランタイムに 関してもそれほど明確なアドバンテージが見えてきませんでした。たぶんこれは自分の中に「劇的に違うだろう」という 過度な期待があったせいだとは思いますが^^;(どちらも9Pの方が実際には勝っているのですが、値段の差や 公称値から来る期待感には及ばなかったということです)。自分は9Pをあくまで比較用に購入したわけなので、 これはいずれP91バルブを手に入れねばならないかもしれません・・・。

こんな感じで自分は9Pを何となく手に入れてしまったんですが、シュアのサイトや2003年のカタログからはこの9Pは既に姿を消しており 現在通常入手できるモデルなのかは定かではありません。個人的にはシンプル目のものの方が好きなので残念な気がします。 なお、2chの情報などで見るとシュアは国外輸出に積極的では無い部分があるようで、ついこの前もあるショップの取扱商品から SureFireの名前が消えました。あるショップには将来的にネット通販で変革が起きるらしいことが書いてあったりしますし(正規ディーラー からはもうネットでの注文はできなくなる?…英語力不足)、今後どういう動きになるのかわかりません。不安です。

(04-01-18)


長さが間違っていたので修正しました。

(04-03-15)





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